2ntブログ
 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.09.17 AMDが次世代GPU


米AMDは現地時間の9月10日、米・オークランドにおいてプレスカンファレンスを開催。同日発表された「AMD VISION」の紹介のほか、DirectX 11に対応する次期GPUが搭載する新機能「Eyefinity」を披露した。VISIONについてはダーク・マイヤー氏が国内で行なったカンファレンスの記事を参照いただくとして、ここではDirectX 11対応GPUに関する話題をレポートしたい。

●1GPUで最大6画面を出力可能な「Eyefinity」

 DirectX 11対応GPUに実装される「EYEFINITITY」の紹介を行なったのは、同社Products Group Senior Vice PresidentのRick Bergman氏。この機能は一言で表してしまえば、ビデオカードからの多画面出力機能である。

 これまでのコンシューマ向けビデオカードの多くはデジタル出力を2系統持つのが一般的だったが、同社の次期GPUでは最大6画面を出力可能。ミニディスプレイポート×6系統によってディスプレイ出力可能なモデルも投入される予定だ。
09ewrwe.jpg

これまでワークステーション向け製品や特定用途向けの製品では、デジタル4系統出力を持つビデオカードが発売されたりしたが、個人向け製品で、こうした多画面出力を持つ製品が登場する点で非常に興味深い機能だ。Bergman氏も「PC産業に転換点をもたらす」とアピールする。

 現在でもマルチディスプレイを導入している読者の方も少なくないと思う。「マルチディスプレイは面白い経験を生み出す。高価だと考えるかも知れないが、小売店ではHDのディスプレイが200ドル(約2万円)で売られており問題はない」とBergman氏が述べるとおり、液晶ディスプレイの価格が下がっているという市場の背景も、多画面出力に対するニーズを高めている一因だろう。そうした状況のなかで、Eyefinityのような機能を実装してきたわけだ。

 このEyefinityは、さまざまなコンフィグレーションが使用が可能となる。いくつかの例は写真でも提示されているが、例えば、ディスプレイを横向きに3枚、縦向きに3枚または6枚、3枚×2段並べることなどが可能。最大で2,400万ピクセルの解像度を、1枚のビデオカードで出力できるという。
こうしたマルチディスプレイ環境構築の際には、ディスプレイのベゼルが生む隙間が気になることが多い。また、マルチディスプレイの設置手段が問題になりやすい。スペースの問題やアームの配置などで苦労した経験がある人も少なくないだろう。こうした状況のソリューションとして、Samsungから狭いベゼルのディスプレイ6枚を搭載する製品が提供される予定であることが紹介されている。

 カンファレンスでは、いくつかの実用例を示したビデオが上映されたほか、会場内でデモも行なわれている。ディスプレイを縦向きディスプレイを横に3枚並べてのレースゲームや、横向きディスプレイを横に3枚並べて広大な領域でGoogle Earthを見ているシーンなど、ディスプレイ1枚で到底得られないエクスペリエンスを実感できる。