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ニコンは、ISO102400相当での撮影を実現したデジタル一眼レフカメラ「D3S」を11月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は60万円前後。



 プロ向けのデジタル一眼レフカメラ「D3」(2007年11月)の後継機種。高感度耐性をより高めた上で、イメージセンサークリーニング機構や動画機能などを新たに搭載。加えて操作系などをほかの現行モデルに合わせるなど、細かい改修を行なった。

 引き続き35mm判相当のイメージセンサーを搭載する「ニコンFXフォーマット」を踏襲。D3Sの発売によりFXフォーマットのラインナップは、「D3X」(2008年12月発売)、「D3S」、「D700」(2008年7月発売)の3製品となる。

■ ISO102400相当での撮影が可能
 撮像素子はFXフォーマット(36×23.9mm)のCMOSセンサーで、総画素数1,287万、有効画素数は1,210万。D3と同じスペックだが、ニコンでは新開発のセンサーとしている。引き続き12ビットに加え、14ビットでのAD変換にも対応。

 その主な強化点は高感度。D3でISO200~6400だった常用感度を、D3SではISO200~12800に高感度側を引き上げた。拡張感度はD3が最大ISO25600相当、D3SはISO102400相当。ニコンでは報道写真や動物写真の撮影フィールドを拡げるものとしている。






 またD3Sでは撮像範囲の種別に、焦点距離約1.2倍の「1.2x」モードを追加。そのため、撮像範囲は「FXフォーマット」、「1.2×」、「DXフォーマット」、「5:4」の4種類から選べるようになった。サイズLの記録画素数は、FXフォーマットが4,256×2,832ピクセル、1.2×が3,552×2,368ピクセル、DXフォーマットが2,784×1,848ピクセル、5:4が3,552×2,832ピクセル。

■ Dムービーには「高感度動画撮影モード」が
 ライブビューはD3と同じく、コントラストAFの「三脚モード」と位相差AFの「手持ち撮影モード」を選べる。また、新たに「フリッカー低減」が可能になった。ライブビュー時の表示のちらつきを抑えることが可能で、50Hzと60Hzを選択できる。

 動画記録機能の「Dムービー」は、D300S、D90、D5000などと同様、1,270×720ピクセル/24fps、640×424ピクセル/24fps、320×216ピクセル/24fpsでのMoiton JPEG記録が可能。連続記録時間は、1,280×720ピクセルが5分、そのほかの解像度で20分。

 ただしD3Sならではの「高感度動画撮影モード」に設定すると、感度範囲が通常のISO200~12800からISO6400~Hi3(ISO102400相当)になる。

 内蔵マイクはモノラル。外部マイク入力として、ステレオミニジャックも備えている。D300Sに引き続き、動画編集機能も備える。

■ FXフォーマット初のイメージセンサークリーニング
イメージセンサークリーニングは、ローパスフィルターを4種類の周波数で振動させ、撮像素子表面のゴミを落とす仕組みだ。DXフォーマットではすべての現行機種に搭載が行き渡っており、FXフォーマットでもファインダー倍率が少ないD700で搭載済み。今回、視野率100%のファインダーを搭載したFX フォーマット機として初めて搭載された。

 本体背面にLVボタンを搭載するなど、D700以来の操作系に近づいたのも特徴。撮影情報表示もD700などと同じ表示になり、撮影情報表示の状態でinfoボタンを押すことで、アクティブD-ライティングやカスタム設定切替など、特定の機能をメニューに入ること無く呼び出せる。

 そのほか、ほかのニコン現行モデルに近い改修を行なっている。静音モード、アクティブD-ライティングへの「オート」の追加など。アクティブD-ライティングは最大5コマのブラケットに対応する。また、本体前面右側の10ピンターミナルは、新たにGPSユニット「GP-1」の接続に対応した。


引き続きCFダブルスロットを装備 ステレオマイク端子も搭載

撮像素子ユニット 画像処理基板

シャッター機構部 マルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュール

測光センサー ペンタプリズム

外装はマグネシウム合金。防塵防滴のため各部にシーリングを施している

液晶モニター右下にLVボタンを装備 バッテリーと充電器はD3、D3Xと共通

付属のストラップには機種名「D3S」のロゴが入る シューカバー

 そのほかの主な機能はD3を継承。ファインダーは視野率約100%、倍率約0.7倍、アイポイント18mm。AFエリアフレーム付きのB型クリアマットスクリーンVIは、別売のE型方眼マットスクリーンVIと交換できる。AFは51点、うち15点がクロスセンサー。3D-トラッキングにも対応する。

 最高シャッター速度は1/8,000秒。連続撮影速度はDXフォーマット時が約11コマ/秒、DXフォーマット以外で約9コマ/秒で変わりはない。

 液晶モニターは3型92万ドット。本体側面にUDMA対応のCFスロットを2つ搭載する。バッテリーはEN-EL4aが付属。充電器はMH-22でD3から変わりはない。

 本体は防塵防滴仕様。本体サイズは約159.5×87.5×157mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,240g(本体のみ)。
2009.10.13 実売1万9,800円
ジェネラルイメージングジャパンは、GE(ジェネラルエレクトリック)ブランドの防水コンパクトデジタルカメラ「G3WP」を10日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は1万9,800円前後の見込み。カラーはレッド、ブルー、ブラック。

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G3WP(レッド)

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G3WP(ブルー)

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G3WP(ブラック)

 水深3mまでの防水性能を持つコンパクトデジタルカメラ。3月のPMA09およびフォトイメージングエキスポ2009で展示していた。GE初の防水モデルとなる。

 従来モデルと同様、液晶モニターに表示されるターゲットマークにしたがってカメラを動かすことで、自動的に写真の撮影とスティッチングを行なう「パンショット・パノラマ」を搭載。使い勝手を向上させたという。パノラマ画像の画角は3枚で119度、2枚で84度。

 撮像素子は有効1,220万画素の1/2.3インチCCD。光学4倍ズームレンズを搭載し、焦点距離は38~152mm相当、開放F値は3.5~5.1。最短撮影距離は広角端で60cm、ワイド端で80cm。マクロモード時には広角端で6cmからの近接撮影が可能。電子式の手ブレ補正機構を備える。

 フォーカスモードはシングルAF、マルチAF(TTL9点)、コンティニュアスAFから選べる。液晶モニターは2.7型23万ドットで、自動輝度調整機能を持つ。また、カメラの応答速度を改善したという。


 7つのシーンをカメラが自動的に認識する「オートシーンモード」を搭載。顔検出、笑顔検出、まばたき検出、赤目自動補正などの機能も備える。最大720×480ピクセル、30fpsのMotion JPEG動画も撮影可能。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。18MBの内蔵メモリーも備える。CIPA準拠の撮影可能枚数は約180枚。

 本体サイズは95.8×20.5×62mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約125g(本体のみ)。
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トダモードは、仏パロット(Parrot)のデジタルフォトフレーム2機種を7月中旬に発売した。価格は「マルタン・セゲリ デジタルフォトフレーム」が5万9,850円、「アンドレ・プットマン デジタルフォトフレーム」が4万8,300円。

 それぞれ、世界的に著名なデザイナーというマルタン・セゲリ氏とアンドレ・プットマン氏のデザインによるデジタルフォトフレーム。

■ マルタン・セゲリ デジタルフォトフレーム
 IEEE 802.11 b/g準拠の無線LAN機能を搭載したモデル。液晶パネルは720×480ピクセルで、表示サイズは130×87mm。PCなどの無線LANの対応機器から画像を送信できるほか、PicasaウェブアルバムやFlickrなどのRSS機能を持つ写真共有サイトの画像を直接読み込むことも可能。無線LANはSES/WPSによる接続に対応。Bluetooth機能も搭載する。

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マルタン・セゲリ デジタルフォトフレーム 電源OFF時は鏡になる

 正方形のフレームデザインを採用した。デジタルフォトフレームとして使用していないときは、前面が鏡になる。

 JPEG画像が表示できるほか、3GPS形式の動画ファイルも再生可能。対応する記録メディアはSDメモリーカード、MMC、MMCplus。アダプターを使用することで、miniSDカード、microSDカード、RS-MMC、MMCmobile、MMCmicroの使用も可能。内蔵メモリーは200MB。

 サイズは203×23×203mm(幅×奥行き×高さ)、重量は500g。

■ アンドレ・プットマン デジタルフォトフレーム
 マルタン・セゲリモデルから無線LAN機能を省略したモデル。Bluetooth機能は搭載する。液晶パネルもマルタン・セゲリモデルと同様。

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アンドレ・プットマン デジタルフォトフレーム いずれも、ギフトにも適したパッケージを採用した

 JPEGに加えてGIF形式に対応しているが、動画は再生できない。

 219×25×174mm(幅×奥行き×高さ)、重量は695g。

サンワサプライの「ADR-DMCU2M」(2,415円)は、記録メディアの収納スペースを備えたUSBカードリーダーだ。「小型」であることを売りにしているメモリーカードリーダーは数多いが、ADR-DMCU2Mの場合は、小型であることに加え、記録メディアをカードリーダーに収納して持ち運べるという点を特徴としている。

 SDHC/SDメモリーカードのほか、microSDHC/SDメモリーカード、miniSDHC/SDメモリーカード、MMC Plus、RS-MMCが使用可能。アダプターを使用することでMMC microにも対応する。SDメモリーカード用スロットとmicroSDメモリーカード用スロットを備え、両スロット間で相互にファイルをやりとりできるのもポイント。

 収納スペースは、カードリーダー上面の蓋を横にスライドさせると出てくる。SDメモリーカードの形をした窪みになっており、SDメモリーカードを収納するとぴたりとはまる。microSDメモリーカード用の収納スペースもある。本体サイズは72×36×14.8mm(幅×奥行き×高さ)。


メモリーカードスロットはSDメモリーカード用とmicroSDメモリーカード用。両方のスロットから同時に転送可能だ メモリーカードの収納スペースはSDメモリーカードの形になっている
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SDメモリーカードを挿入したところ ノートPCに接続したところ
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大きさはマッチ箱を細長くしたくらい SDメモリーカード2枚とmicroSDメモリーカード1枚を収納可能

 蓋は上面端にある丸い穴を軸にして、回転しながら開くタイプ。開く方向は常に同じで、およそ180度回転する。蓋が完全に閉まったところで留まる仕組みにはなっていないので、蓋を開けるときは、指に少し力を入れて押し開ける感じになる。

 蓋を閉めた状態でかなり激しく振ってみたりもしたが、蓋がずれることはなかった。ただ、蓋の軸となる部分は内部にツメを引っ掛ける仕組みのようで、もし、使い込んでいくうちに軸が緩くなるということがあっても、ネジのように自分で締め直すことはできないようだ。

 カードリーダーということで、SDHCメモリーカードの転送速度を測ってみた。他社製リーダーとの転送速度の比較結果は下記の通り。比較対象はバッファローの「BSCRA38U2」。Turbo USBはON。メディアはサンディスクの「Extreme SDHC 16GB」を使用し、「HDBENCH Ver3.30」のDISK計測で計測した。


BSCRA38U2 ADR-DMCU2M(左)の方がBSCRA38U2(右)より一回り小さい
リーダーの転送速度(KB/秒)
ADR-DMCU2M BSCRA38U2
読み出し 19,616.8 21,913.4
書き込み 16,019.6 18,049.8

 速度的にはBSCRA38U2に一歩譲る結果となったが、上の画像の通り、省スペース性という点ではアドバンテージがある。BSCRA38U2が家やオフィスで使用するUSBカードリーダーだとするならば、ADR-DMCU2Mはその携帯性と収納性から、出先で使用するという利用シーンが考えられそうだ。

 たとえば、旅行や出張先で荷物を少しでも減らしたい場合や、メディアケースをなくしてしまった場合などに、臨時のケースとして利用するというところだろうか。特にmicroSDメモリーカードは紛失しやすいので、一時的にでもきちんとしまえる場所があるのは心強い。

 SDメモリーカードのような小型メディアは場所を取らないし、大容量の製品も定着してきているが、紛失のリスクも高い。USBカードリーダーの中に記録メディアを収納するというアイディアは、地味ではあるが実用的な工夫だと思う。CFやメモリースティックは使用できないが、普段使用するメディアが限られているならば、選択肢の一つに加えてみてはいかがだろうか
2009.10.10 16GB USBメモリ
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株式会社リンクスインターナショナルは、Corsair製の小型USBメモリ“Voyager Mini”「CMFUSBMINI-16GB」を11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,000円前後の見込み。

 本体サイズが20×36×9mm、重量が6gの小型/軽量USBメモリ。コネクタはスライド式でキャップレスとなっている。また、ラバー筐体により防水/耐衝撃仕様とした。

 対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS 9以降、Linux Kernel 2.4.2以降。保証期間は10年。


 株式会社リンクスインターナショナルは、容量256GBのCorsair製高速SSD「Extreme CMFSSD-256D1」を8月29日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,000円前後の見込み。

 Indilinx製コントローラ「Barefoot」と64MBキャッシュを搭載した2.5インチSSD。メモリはSamsungのMLC型を採用。インターフェイスはSATA(3.0Gbps)。ファームウェアのアップデートに対応し、将来的にTrimコマンドにも対応できるとしている。

 転送速度は読み込み240MB/sec、書き込み170MB/sec。






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 株式会社リンクスインターナショナルは、米Corsair製の水冷CPUクーラー「CWCH50」を8月8日に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は9,980円前後の見込み。

 メンテナンスフリーを謳う、低価格な水冷CPUクーラー。低透過率カスタムプラスチックチューブを採用したことで、冷却液の蒸発が限りなくゼロに近くなっており、補充の必要がないという。なお、冷却液の補充はできない。

 ラジエータは12cm角ファンに取り付ける構造になっており、ケース搭載のファンや同梱の12cm角ファンにネジで固定するだけで簡単に設置できるとしている。なお、ラジエータは吸気ファンに設置する必要がある。ウォーターブロックベースは銅製、ラジエータはアルミ製。

 対応ソケットはLGA1366/LGA775、Socket AM3/AM2+/AM2。重量は700g。本体サイズは、ラジエーターが120×25×150mm(幅×奥行き×高さ)、ウォーターブロックが70×70×60mm(同)。ウォーターチューブの長さは約280mm。

2009.10.08 最新液晶
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LG Electronics Japanの「W2363V-WF」は、同社として初となるゲーマー向け液晶ディスプレイだ。映像信号に対する各種処理過程をスルーさせることで、映像入力から画面への表示までにかかるタイムラグ(いわゆる“遅延”)を最小限に抑えている。製品は発売中で、実売価格は30,000円前後。
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●本体デザイン

 LG Electronics Japanの液晶ディスプレイは、以前取り上げた「W2486L-PF」のように、本体デザインに曲線を多く取り入れる点が特徴となっている。W2363V-WFでも、本体背面やスタンド、側面から見た本体下部などに曲線のデザインが取り入れられてはいるものの、正面から見ると直線的なデザインというイメージだ。また、ベゼル部分のカラーはホワイトが基調で、光沢処理は施されておらず、ベゼル周囲や下部にブラックのアクセントが取り入れられている点以外は凝った装飾もなく、比較的落ち着いた印象だ。

 本体サイズは、555.5×205.9×419.2mm(幅×奥行き×高さ)。極端な狭額ベゼルではないものの、23型ワイド液晶を搭載する液晶ディスプレイとしてほぼ標準的なサイズだ。

 液晶画面は、下5度上、上15度の範囲でチルト角を調節できる。チルト角の調節にはそれほど強い力は必要なく、液晶画面がぐらつくこともない。ただ、スタンド部分には高さ調節やスイベル機構は盛り込まれていない。スタンドは楕円形で、底面のネジでアームに固定するという構造になっている。

 電源やOSD操作、表示モード、入力切り替えなどのボタンは、液晶画面右下に用意されている。これらボタンは全てタッチセンサー方式を採用。このタッチセンサーは反応が良く、軽快な操作が可能だった。また、これらタッチセンサーの下には、液晶最下部中央付近に用意されており、入力音声に対応して光る、レベルメーターのようなLEDイルミネーション「Tru-LIGHT」の動作モードを切り替える専用スイッチが用意されている。動作モードは、「ゲーム」、「ムービー」、「音楽」の3種類を用意し、動作をOFFに設定することも可能。こちらはタッチセンサーではなく、レバー型の物理的なスイッチを採用している。

●液晶パネル

 1,920×1,080ドット表示対応の、23型ワイド液晶を搭載。パネルの方式はTN方式を採用。応答速度は2ms、視野角は上下160度/左右170度。輝度は300cd/平方m。パネル表面は非光沢処理が施されている。

●接続端子

 映像入力端子は、ミニD-Sub15ピン×1系統、DVI-D(HDCP対応)×1系統、HDMI×2系統、コンポーネントビデオ×1系統の全5系統を用意。2系統のHDMI端子は左側面に、その他の端子は本体背面下部にそれぞれ配置されている。

 音声入力端子は、PC入力用としてステレオミニジャックが1系統(ミニD-Sub15ピンとDVI-D共用)と、コンポーネントビデオ入力用としてRCAピンジャック L/Rが1系統。HDMI端子からの音声入力も可能で、HDMIも含めれば全部で4系統の音声入力が可能となる。ただし、音声出力端子は、本体左側面下部のヘッドフォン出力端子のみで、ライン出力端子は用意されていない。PCゲームや家庭用ゲーム機のゲームでは、5.1chなどのマルチチャンネル音声に対応しているものが多く、PCやゲーム機に直接マルチチャンネルスピーカーを接続する場合が多いとはいえ、せっかく豊富に音声を入力できる仕様になっているのだから、やはりスピーカー接続用の音声出力端子も用意してもらいたかったと思う。

●OSD

 OSDの設定メニュー構成は、他のLG Electronics Japan製液晶ディスプレイのものとほぼ同じとなっている。画面右下のタッチセンサーボタンの「MENU」ボタンを押すことで表示されるメインのOSDメニューでは、液晶輝度やコントラスト、色合いなどの調節が行なえる。また、ゲームコントローラアイコンのボタンを押すと「G-MODE」という設定メニューが表示され、「THRU MODE」の設定や、拡大表示モード、自動輝度調節機能、3Dサウンド再生機能などの設定が行なえる。このうち、THRU MODEを「ON」に設定することで、映像信号への処理過程がカットされ、遅延を最小限に抑えた表示が可能となる。また、拡大表示モードでは、入力信号をドットバイドットで表示するモードと、アスペクト比を保ったまま拡大表示するモード、アスペクト比を無視し全画面に引き延ばして表示するモードが用意されている。ただし、THRU MODEをONに設定している場合には、この拡大表示モードは利用できなくなる。

 OSDの操作は、基本的にはタッチセンサーの「▲」「▼」ボタンで項目を変更し、「AUTO/SET」ボタンで内容の変更や決定となるが、メインメニュー内では、「AUTO/SET」ボタンで項目を変更し、「▲」「▼」ボタンで内容を決定するというように、ボタンの役割が入れ替わってしまう。メインメニュー内では、スライドバーによる輝度や色合いの調節を行なう項目が多いことによる措置と思われるが、やはり場面によって操作性が変わるのは扱いにくい。この点に関しては改善を期待したい。

●画質

 入力信号の表示遅延を最小限に抑える「THRU MODE」の効果は、かなり高い。実際に、PCや家庭用ゲーム機を接続するなどして、アクションゲームやレースゲームなど、遅延にシビアなゲームをいくつかプレイしてみたが、THRU MODEをOFFにした状態では、コントローラ操作と表示映像の間に若干のタイムラグが発生し、シビアなコントロールは厳しいという印象だった。それに対し、THRU MODEをONに設定すると、タイムラグを全く感じなくなり、非常に快適なプレイが可能となった。ゲームプレイ時に欠かせない機能と言っていいだろう。

 また、最小限の遅延に加えて、中間色で2msという高速な応答速度により、ゲームなどの高速描画の画像もブレや残像もかなり少なく抑えられている。全く感じないというわけではないものの、ゲームプレイ時に残像が気になってプレイに支障を来すことはほぼ無いと考えていい。加えて、液晶パネル表面が非光沢処理となっているため、照明などの外光の映り込みが全く気にならない点も、快適なゲームプレイという意味で大きな利点だ。

 全体的な表示品質自体は、TN方式の液晶パネルを採用する低価格ディスプレイとほぼ同等だ。視点をパネル前で上下に移動させると色合いの変化を感じる点はやや気になるが、色合いの鮮やかさや輝度の高さなどは十分優れている。もちろん、VA方式やIPS方式のパネルを採用する高画質ディスプレイと比較すると発色性能は劣るが、シビアな発色を必要とする用途でもない限り、特に問題になることはないはずだ。

 表示画質や機能面などは、同価格帯の液晶ディスプレイとほぼ同じレベルで、コストパフォーマンスは十分に優れている。その上で、THRU MODEが用意されていることにより、ゲームプレイへの対応は他の製品を圧倒。PCや家庭用ゲーム機を接続し、ゲームを快適にプレイしたいという人に、広くおすすめしたい製品だ。


 株式会社タカラトミーは、トランスフォーマー生誕25周年記念企画の第3弾として、PC周辺機器の「トランスフォーマー デヴァイスレーベル」を10月24日より順次発売する。

 トランスフォーマーは'84年に誕生した変形合体ロボットの玩具で、米国で玩具を発売し、アニメやコミックの展開が大ヒット。'85年には日本への逆輸入でアニメが放送され、玩具を発売。現在は世界130以上の国と地域で5億個以上の販売実績を持つ。

 今回のトランスフォーマー デヴァイスレーベルは、PC周辺機器に変形する製品で、USBメモリとマウスが発売となる。開発は東芝と共同で行なった。

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デヴァイスジャガー(左)とタイガトロン
(C) TOMY

 USBメモリは「デヴァイスジャガー」「タイガトロン」の2種類で、10月に24日に発売する。価格は各3,990円。フラッシュメモリ容量は2GB。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.0.2以降。

 平らなUSBメモリの形状から6段階のステップで、肉食ほ乳類をイメージしたデヴァイスジャガー、タイガトロンに変形できる。

 Windows XP/Vistaでは、PC接続時にそれぞれのキャラクターがデスクトップアクセサリとして現れ、デスクトップ上を動きながらアイコンを食べたり、吼える、ジャンプする、眠るなど11のアクションを行なう。食べられたアイコンは簡単な操作で元に戻せるとしている。PCからUSBメモリを外すと、デスクトップアクセサリはUSBメモリに変形し、その後消えるという。

本体サイズは28×65×10mm(幅×奥行き×高さ、USBメモリ形状)、重量は約17g。




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ダイナザウラー(左)とデヴァイスグリムロック
(C) TOMY

マウスは「デヴァイスグリムロック」「ダイナザウラー」の2種類で、11月28日に発売する。価格は各6,300円。対応OSはWindows XP/Vista/7。接続インターフェイスはUSB。

 マウスの形状から8段階のステップを経て、恐竜型のデヴァイスグリムロック、ダイナザウラーに変形する。センサーは分解能800dpiの光学式。ボタンは左右クリックとホイールを備える。

 本体サイズは64×116×35mm(同、マウス形状)、重量は約85g。ケーブル長は約1m。

2009.10.06 α550
ソニーは、手持ちでのHDR撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ「α550」(DSLR-A550)を10月22日に発売する。価格はオープンプライス。

商品名 価格 店頭予想価格 発売日
α550(ボディのみ) オープンプライス 95,000円前後 10月22日
ズームレンズキット
DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM付属 100,000円前後
高倍率ズームレンズキット
DT 18-200mm F3.5-6.3付属 140,000円前後




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α550。装着レンズはキットレンズのDT 18-55mm F3.5-5.6 SAM
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上下可動式の液晶モニターは3型92.1万ドットになった

 ソニーが「はじめて一眼」シリーズと位置づける「α380」、「α330」、「α230」(いずれも6月に発売)に対し、上位に位置する「アクティブ撮影一眼」シリーズの第1弾。「写真表現に対する興味が強い」、「様々な機能を手軽に使いたい」という買替層をターゲットとしている。

 海外では8月27日に発表。今回、国内での正式な発売が決まった。ただし、海外で同時発表の「α850」、「α500」の国内発売は見送られた。現行機種ではα380の上位にあたる。

 撮像素子はAPS-Cサイズ相当(23.4×15.6mm)のCMOSセンサー「Exmor」。有効画素数は約1,420万。イメージセンサーシフトによる手ブレ補正機構やアンチダスト機構を備える。なお、手ブレ補正効果は約2.5~4段分(α380は約2.5~3.5段)に向上したという。引き続きαマウントを採用。

■ 拡大表示に対応、顔認識やスマイルシャッターも
 最大の特徴は、ソニー独自の「クイックAFライブビュー」を引き続き採用すると同時に、初めて「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」を搭載したこと。

 ペンタ部内蔵のライブビュー専用イメージセンサーを使用するクイックAFライブビューに対し、マニュアルフォーカスチェックライブビューは撮像素子(CMOSセンサー)を使用。他社の一般的なライブビューの仕組みに近い仕組みで、クイックAFライブビューとマニュアルフォーカスチェックライブビューは、上面の専用ボタンで切り換えて使用する。

 マニュアルフォーカスチェックライブビュー時には、これまでクイックAFライブビューではできなかったライブビュー画面の拡大表示(中央のみはスマートテレコンバーター機能で可能だった)が可能。拡大率は7倍と14倍が選べる。

 また、クイックAFライブビューの視野率は90%だが、マニュアルフォーカスチェックライブビューに切り替えることで、100%の視野率が得られる。ライブビュー画面へのグリッドライン表示も可能だ。

 ただしマニュアルフォーカスチェックライブビュー時にAFは使用できず、マニュアルフォーカスのみとなる。また、十字ボタン中央の「AF」ボタンを押すと、マニュアルフォーカスチェックライブビューからクイックAFライブビューへと瞬時に切り替わり、位相差AFが働く。なおα550はミラーアップしての像面ライブビューが可能になったが、従来のソニー機同様、動画記録には対応していない。

 一方、従来のクイックAFライブビューには顔認識を追加。人物の顔を検出すると顔にフォーカスポイントが現れ、そのままシャッターボタンを半押しすると合焦、全押しで露光が始まる。また、検出した顔にフォーカスエリアを追随させ続ける機能も搭載。さらに顔に合わせてAE、オートホワイトバランス、Dレンジオプティマイザーが働くほか、笑顔を検出すると自動的にシャッターが切れる「スマイルシャッター」も備えた。

 ライブビューを映す液晶モニターは、α350時代から続く上下可動式。ただしα380などの2.7型23万ドットから、3型92.1万ドットの「エクストラファイン液晶」にスペックアップした。α380の2面AR(反射防止コート)に対し、3面ARコートとすることで、ライブビュー撮影中の視認性を向上したという。

■ 位置合わせ技術で「手持ちHDR撮影」も

内蔵ストロボを搭載。ガイドナンバーは12
 CMOSセンサー「Exmor」の高速駆動を活かした新機能が「オートHDR(High Dynamic Range)」。オーバーとアンダーの2コマを高速連写し、それらを重ね合わせることで、ダイナミックレンジを最大3EV拡大する。従来、HDRは三脚が必須だったが、オートHDRでは独自の位置補正技術で2コマの画像のずれを検知して重ね合わせを行なうため、手持ちでのHDR撮影に対応。処理速度も約2秒と比較的高速だ。

 従来のDレンジオプティマイザーも健在。オートHDRと違いダイナミックレンジは変わらないが、シャドウの階調を最適化する。また、ワンショットで撮影が完了するほか、連写にも対応するため動体撮影に向く。処理速度も向上したという。

 また、ドライブモードのひとつ「速度優先連続撮影」では、最高7コマ/秒での連写が可能。ただし光学ファインダー、ライブビューともに同じ速度で連写できる。ただしAFは1コマ目に固定。

 通常撮影時の連写速度は、光学ファインダーが約5コマ/秒、ライブビュー時が約4コマ/秒。最高シャッター速度は1/4,000秒。なお下位モデルのα380は、光学ファインダーが約2.5コマ/秒、ライブビュー時が約2コマ/秒だった。

 AF測距点は9点で、中央がクロスセンサー。配置やフォーカスポイントの表示はα380などと変わらない。α350からAF精度、AF速度とも約30%向上しているという。アイスタートAFも搭載。

 本体側面にSDメモリーカードとメモリースティックデュオとのダブルスロットを装備。α380などと同じく、手動の切り換えスイッチを備える。ブラビアリンク対応のHDMI端子も搭載。

 バッテリーはα350時代と同じNP-FM500Hを使用する。CIPA規格準拠での撮影可能コマ数は、ファインダー使用時約950コマ、ライブビュー撮影時が約480コマ。%単位での残量表示に対応する。

 グリップはα350・α300に近いデザイン。ダイヤルは前方にひとつ。本体サイズは約137×84×104mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約599g(本体のみ)。

 オプションとして縦位置グリップ「VG-B50AM」も用意。NP-FM500Hを2個搭載できる。価格は2万6,250円。
 LGエレクトロニクスは、USBホスト機能を備えたデジタルフォトフレーム3機種を10月下旬より順次発売する。


10.4型の「F1020N-PN」、8型の「F8012N-WN」(ホワイト)および「F8012N-BN」(ブラック)、7型の「F7010N-PN」。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はF1020N-PNが2万円前後、F8012-WNおよびF8012N-BNが1万6,000円前後、F7010N-PNが1万4,000円前後の見込み。


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F1020N-PN

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F8012N-WN(ホワイト)

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F7010-PN


いずれも800×600ピクセルの液晶ディスプレイを搭載したデジタルフォトフレーム。スタンド部とフレーム部の融合をコンセプトにしたデザインで、F8012-WNおよびF8012N-BNは日本の住宅環境を意識し、手触りや塗装にこだわっているという。F7010N-PNおよびF1020N-PNにはタッチセンサーを搭載。いずれの機種もリモコンが付属する。

 縦置き横置きを自動判別し、画像を回転させる。USBホスト機能を備え、USBケーブルでPCと接続することで外部モニターとしても利用可能。また、電源を入れたときに選んだメッセージを写真や音楽と共に表示する「ギフトメッセージ機能」を搭載する。メッセージは41種類から選択できる。

 JPEG、BMP以外にもMotion JPEG、MPEG4の再生に対応。モノラルスピーカーを搭載し、MP3音声を再生することもできる。時計やカレンダーの表示も行なえる。

 内蔵メモリーは2GB。対応メディアはSDメモリーカード、MMC、メモリースティック/Pro、xDピクチャーカード。USBメモリーに対応する端子と、PC接続用にMini BタイプのUSB端子を備える。

 本体サイズは、F1020N-PNが271.5×74.92×213.5mm(幅×奥行き×高さ、以下同)、F8012-WNおよびF8012N-BNが200×82.5×151.5mm、F7010-PNが195.6×117.5×150.8mm。